猫
最初は、ずっと小鳥を飼っていた。
あるとき野良猫に襲われて1羽食べられた。
大泣きしたそのあとに、動物には性があると知った。
両親は、物事をフラットに見ることを
いろんな局面で教えてくれた。。。
・・・時に子供に酷なカタチで⇔今思えば特にそう思う。
動物にはそれぞれ動物の生き方と死に方がある。。。
ただ嫌うだけでなく、相手を知ることは自分と違う価値を知る
“知ろうとすること”をしった。
嫌いだった猫。。。
庭をとおる色んな猫達。顔を覚えた。模様や性格。飼い猫と野良猫の違い。
姉妹で鳥の敵を観察し続けた。
そんなある日、庭石に銀毛でトラ柄の凛々しい猫が現れた。
とてもキレイで驚くほど礼儀正しかった。
それが猫ライフの始まりになった。
+ + + +
今朝、母から 老猫かえでさんが死んだと知らされた。
先日、実家に帰った際、足の腫れ物を発見。
お医者さんへ行ったら
「猫のガンです。歳だから動物に任せるしかない。」そういわれた。
待合室にいたゴールデン犬は、顔のガン。
最近は、犬猫のガンが特に多いのだそう。
それでも、小型の猫が17年も生きたら、お医者さんは驚きなのだとか。
人間にしてみれば、相当な歳になる。
ミーヤが死んでちょうど一ヶ月。月変わりの同じ日。
かえでの足の付け根の腫瘍は、あっというまに下半身の動きを奪った。
足をひきずってもご飯を食べて、トイレに行って、
最後まで猫らしく生きて、朝、息絶えていた。
その目に焼き付けるようにジット家族を見つめてたかえで。
かえでも私達もその日が近いと解ってた。
頑張ってくれて有り難う。。。
動物は、人間の感じるような肉体の痛みとは違うそう。
自分で自分の命を悟り、自分で決める。
死が近づくと水さえも飲むことを拒む。ミーヤはそうだった。
かえでさんは最後まで自力で生きた。
人間と並べるのは非難を受けるかもしれないけれど、
老いるのはみな同じ。
猫も老いを自分で知る。
庭を走り木を上り下りしてたのに、あるとき降りれなくなった。
階段の手すりを飛び乗って歩いてたのにある日、手すりを見上げてやめた。
日々の決まったトレーニングでちょっとした体の変化を感じ取り、
無理をしなくなる。無茶をすると=命に関わるから。
動物と人間の違い。
いろいろあるけど、
自分を認めず無茶をすることは人間特有かもしれない。
実家に帰ってももういつもの場所にいない猫達。
寂しさはのこるけど、いづれは私も同じになる。
思い出をいっぱいくれたこと、教えてもらったことに
心から有り難う
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